強迫性障害

強迫性障害のニュースについて考える。

ニュースの要約しました。さっと読みたい方は太字だけ読んでいって下さい。最後に動画にまとめています

1.  強迫症の認知度向上

最近、有名人の公表により強迫症への関心が急速に高まっている。

強迫症は強迫観念と強迫行為から成り立ち、日常生活に支障をきたす程度になると診断される。

2.  有名人の公表

- 佐藤二朗:2月にXで強迫性障害を公表。小学生時に発症し、映画「memo」で自身の経験を表現。

- 道重さゆみ:2022年12月に所属事務所が公表。仕事上での過度なこだわりや過敏な行動が報告された。

- 佐藤陽(朝日新聞記者):2020年に連載記事で公表し、2023年6月に書籍化。

3.  症状の多様性

- 手洗いに数時間費やす

- 特定の日(4日と9日など)に外出できない

- 戸締りを過度に確認する

- 思い浮かんだ言葉を書き記さないと不安になる潔癖症との混同も多いが、強迫症はより複雑で多様な症状を示す。

4. 罹患率と診断基準

-強迫症の罹患率は約50人に1人日常生活に1時間以上の支障をきたす程度の症状が診断基準となる。

5. 治療法と課題

- 薬物療法:SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が主流だが、選択肢が限られている。
- 認知行動療法:効果的だが、日本では実施できる医療機関が少ない。☜これがかなり重要です。
- 副作用に悩む患者も多く存在する。

6.  治療の効果

10年間の治療で56%の患者が寛解するというデータがあり、必ずしも不治の病ではない。

しかし、完治は難しく、症状との共生を目指す患者も多い。

7.  社会的理解の必要性

- 強迫症に対する正しい理解が広まることで、患者へのサポートや適切な治療につながる。
- 職場や学校での対人交流にも影響を与える症状であるため、周囲の理解が重要。
- 患者自身も症状を隠そうとせず、周囲に理解を求めることが大切。

8.  啓発活動

- 映画「悠優の君へ」:10月11日から東京・吉祥寺で公開、順次全国で上映。
- 国際的に10月第2週が「強迫症啓発週間」とされ、様々なイベントが開催。
- SNSでの情報発信や患者会の活動も活発化。

9.  専門家の見解

- 兵庫医科大学の向井馨一郎助教:強迫症の正しい理解と適切な治療の重要性を強調。☜名医とスペシャルカウンセラーが在籍
- 映画などのメディアを通じた啓発活動に期待を寄せる。
- 患者の苦悩を理解し、適切な治療につなげることの重要性を指摘。

10.  今後の展望

- 強迫症に対する社会的理解の深化
- 治療法の改善と医療機関の増加
- 患者のQOL(生活の質)向上を目指した取り組みの拡大

精神科の医師の中でも、強迫性障害に詳しくない先生はおられますので、必ず、強迫性障害について、

経験豊富な医師がおられる病院を受診して下さい。

要約を動画にしました。もし良ければ見て下さい。

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